Autel EVOII Pro導入

MIZUKO Takahiro

2020年の年末にあったアメリカの禁輸処置リストにDJIが入ったというニュースは、ドローンに関わっている人間としてインパクトのあるものだった。
それらの法的な影響が日本にも波及した場合、DJIのみを運用しているのはいささかリスクがあるように感じ、ドローンの新規導入を検討した。

そんな中、20年12月に購入したのがAutel robotics社製のAutel EVO II Proだ。
機体性能や操作感について記述していこうと思う。

Autel EVO II Pro

AutelRoboticsより
左から「Evo II / Evo II Pro / Evo II Dual」

EVO IIではなくEVO II Proにした理由は、今まで運用していたDJI Mavic 2 Zoomとの性能的な重複を避けたかったからだ。
EVO IIは8K撮影が可能だが、絞りのコントロールができずセンサーも1/2″ CMOSと小さい。
EVO II Proは1型CMOSを搭載しており、絞りもF2.8~F11まで操作が可能、一方でシームレスなズーム機能はないのでドリーズームなどの視覚的効果は演出できない。それでも、静止画、動画どちらでも活用できると見込み、購入する運びとなった。

スペックはすでに方々で語られているので割愛し、Mavic 2 Zoomと比較したサイズ感を画像で見て頂こうと思う。
スマホ片手に撮影したもので正確ではないが、大まかでも伝われば幸いだ。

以上のように、ほぼすべてにおいてEVO II Pro>Mavic 2 Zoomといったサイズ感だ。
特にランディングギアについて、EVO II Proは長く機体の下部に十分なスペースが確保できている。

約半年、飛行させてきて感じたこと

機体性能については、やはり飛行時間が長いことは精神衛生的にも大変良い。
飛行環境に左右されるので一概には言えないが、30分前後飛行できるので従来よりも余裕を持ったフライトプランを組み、実施することができる。
Mavic 2 Zoomで2本使うところが、EVO II Proなら1本で済むといったところだ。
他にもホバリング時の安定性、センサーの高性能化は少し飛ばすだけで感じることができるだろう。
衝突防止センサーも、通常時、RTH時にそれぞれ威力を発揮した。

カメラ性能は、A3に印刷しても問題なく鑑賞できるレベルだったが、1インチセンサーの割には解像感がやや物足りなかった。また周辺に収差が見られカラーフリンジも確認できる。
これらはRAWで撮影していれば補正できる部分ではあるが、ファームウェアアップデートで改善できる点ともいえるので、今後の対応が待たれる。

飛行時のプロペラ音についてはMavic 2 Zoomよりもにぎやかな印象。
後日計測してみようと思う。

EVOIIProで撮影(補正済み)

次にコントローラーについて
まずはサイズ感を見て頂こう。


コントローラーは正直なところ、あまり使い勝手がいいようには思えない。
サイズ感は全体的にEVO II Proのほうが大きく、グリップなどを折りたためる点はMavic2 Zoomと同じだがスティックは固定式で高さの調整やスティックを交換することはできない。
グリップの表面に加工が施してあるものの滑りやすく、保持しづらく感じる。
操作感としては、スティック感度がデフォルトの状態では曲線になっており、Mavic 2 Zoomの感覚で操作すると出だしが鈍く感じる、これは感度を直線に変えるなど対応が可能。

そしてコントローラーでもっとも気になる点が背部にあるボタンだ。
このボタンが曲者で、クリックも浅くホールドしたときに薬指や中指がちょうど触れる位置にある。
このため意図していないときにボタンを押してしまうことが多々あった、そのため当初はチルト0-90度などの機能を割り振っていたが、今は何も振っていない。
また、EVO II Proのケーブルの接続口にあるカバーもやや不親切で、ケーブルを差すためにはカバーに負荷を掛けねばならない。そのうち破れる気がする。

フラットで丸みを帯びたデザインにより、すっきりとした印象を与えたかったのかもしれないが、ややユーザーフレンドリーが犠牲になっている印象。

総評

コントローラーについては、不満が多いEVO II Proだが、十分な飛行時間、終始安定した飛行性能、1インチセンサーのカメラなど機体性能はよくまとまっている様に思う。

ファームウェアアップデートも頻繁に行われており、上述したソフト的な不満点も今後の改良が期待される。

今回はハード面について記述させてもらったので、次回はソフト面について記述を行おうと思う。

【国内正規品】Autel Robotics EVO II Pro Rugged Bundle

MIZUKO Takahiro

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